自分もマネジメントするということ

ケアマネージャーの業務をひとことで言い表すことはとても難しいものですが、敢えて簡潔に説明すると、マネジメント業務全般を行う業務と言えるでしょう。しかしケアマネージャーの仕事とはそれだけではありません。

ケアマネージャーの仕事には、利用者と人間関係を築く能力によってもかなり差が生じてくるからです。そして、その能力によってさらされるストレスの質も違ってくるでしょう。
例えば人間関係を煩わしいと感じてしまうような人にはこの仕事は勧めることはできません。
なぜなら利用者やその家族など、様々な人と接する中で人間関係の問題を避けることはできないからです。それはなぜかというと、基本的にすべてが対人サービスだからです。

さらにこの業界ならではの手続きの面倒さというものもあります。どのようなことなのかというと、利用者に行政との関わりに対して嫌悪感を抱いている人、いわゆる役人嫌いだったとします。ケアマネージャーの業務というのは、役人に近い仕事も一部あると言えるでしょう。つまり書類などの整理や手続きを必要とする場面が多いのです。そのため、そのような人と接するときには、まずはその利用者との信頼関係を築く必要があります。
相手が自分が担当する利用者の場合、実に深いところまでの付き合いになることも少なくありません。そのため、事務的な業務の中で発生するストレスや人間関係の中で発生してくるストレスなど、実に様々なストレスに晒されていると言えるでしょう。
利用者をマネジメントすることも大切ですが、それ以前の問題として自分をいかにマネジメントするかもとても重要です。